
Mr.クライアント
「実は今、日本では動物福祉について様々な課題を抱えていて、多くのペットや動物たちが恵まれない環境で生活しているのじゃ」
デザイナー
「そうなんですね...あまり考えたことなかったですね。」
Mr.クライアント
「そのような現状があることを知らない人も多いと思う。
今回の案件ではそういった人たちに動物福祉の現状について知ってもらい、さらに動物たちへの寄付を募るための商品のデザインをお願いしたいと考えておる。
商品については米国で生まれた社会貢献アイテム「RibbonMagnet®(リボンマグネット®)」をデザインしてもらいたいんじゃ。リボンの形をしたマグネットで車や冷蔵庫、玄関などに貼って支援の意思を示すことができるというアイテムなんじゃ。この商品が販売されると収益は保護活動や支援活動などに寄付されることになる。商品のイメージを送ったので見てくれ。

デザイナー
「なるほど。今回のリボンマグネット®はどんな課題に対しての商品になるんですか?」
Mr.クライアント
「動物福祉に関する4種類の課題に対するリボンマグネット®を提案してもらいたい。
1つ目は「アニマルウェルフェア推奨マグネット」
アニマルウェルフェアとは、動物たちが自然に、ストレスの少ない生活が送れるように快適な環境を整えることを言うんじゃ。その概念を推奨するようなデザインをお願いしたい。
2つ目は「保護犬猫を迎えようマグネット」
悪徳なブリーダー、身勝手な理由で捨てる飼い主などの実態を伝えて、保護犬猫を迎えようというメッセージを表現してほしい。
3つ目は「補助犬、付添犬、など様々な場面で活躍している犬達の応援マグネット」
補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬etc)や付添犬などを必要とする人が大勢いるんじゃが、育成には多大な費用がかかるため、数が足りていないんじゃ。そういった犬達への育成支援の意を込めたマグネットをデザインしてもらいたい。
4つ目は「多頭飼育崩壊レスキュー支援マグネット」
飼い主がお世話できる数以上に犬・猫を増やしてしまい、破綻してしまう「多頭飼育崩壊」が、
大きな社会問題になっているんじゃ。そんな現状を伝えるためのデザインをお願いしたい。
以上4つのテーマから関心を持ったもの、伝えたいと思ったものを選んでデザインしていただきたい。内容は理解できたかね。」
デザイナー
「はい。ありがとうございます!こちらいつまでに提出したら良いでしょうか?」
Mr.クライアント
「3月1日の昼12:00までじゃ。今回はコンペ形式でもっとも優れた案に5万お支払いすることになっとる。また、もっとも優れた案を含め、数点を実際に商品化することになる。」